追加派遣されたDDGのメンバーの一人。
彼女の能力はかなり特殊で、自然的な超エネルギーを制御することを得意とする。
そのエネルギーは、見る者によってはあたかも生物であるかのような姿を錯覚させることもあり、本人はこのエネルギー体のことを『精霊』と呼んでいる。
ふゆみの能力に関しては不明な点もかなり多く、本部ですらその原理を解明できてはいない。
もっとも当の本人でさえ、自分の操っているものの正体をさっぱり分かってはいないのだが。
また、彼女はチームの中では一番幼く、精神的にも子供っぽい。
チームの中ではその姿を利用して、おとりや敵地潜入、調査を行い、ときにはそのまま破壊活動を行うこともある。
工作員としては未熟だと思われがちだが、その実力は結果的にかなり高く評価されており、彼女の活躍によって今までに幾多もの作戦を成功させている。
DDGのリーダーに選ばれてもおかしくないほどの功績を残しているのだが、しかし彼女には困った一面もあった。
作戦の途中に任務を忘れ、遊びに夢中になってしまうことが多々あるのだ。
そのせいで本人どころか、チームや本部を危険に晒したのは一度や二度のことではない。
普通なら除隊処分、悪ければ銃殺処分ものの失態なのだが、DDGという特殊部隊と『精霊』を操る能力の希少性から、厳重注意程度ですまされている。
だが、そんな彼女と組まされる他のメンバーはたまったものではない。
そんな苦労を知ってか知らずか、彼女はいつも明るく振る舞い、ギスギスしがちなチームの緊張を和らげている。
DDGにとっていなくてはならない、大切なムードメーカーでもあるのだ。
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